五育
幼児期の基本的なしつけや教育を「五育(ごいく)」と呼びます。
元々は明治時代に福沢諭吉の著書『学問のすゝめ』で、知育・徳育・体育の「三育(さんいく)」が教育の基本として紹介され、その後『食育』と『才育』がプラスされて今では『五育』になったそうです。
知育(ちいく)
知識の習得により知能を高めることを目的とする教育。
主に、思考力・考察力・判断力といった知能や知力を伸ばす。
徳育(とくいく)
道徳。人と人が協力し合い、社会を築き上げていくという普遍的な活動を自然とできるようになるため。
体育(たいいく)
年齢に応じて、保健の分野・科目教育を行います。身体教育や保健体育とも呼ばれ、スポーツとは区別される。
食育(しょくいく)
食べるだけでなく知識・体験を通して適切な食を選ぶ力を習得し、健全な食生活を実践できるための教育。
才育(さいいく)
1人1人の個性や才能を見つけ育む教育。
その中でも
食育がすべての『育』の要になると言われています。
「食育」は、100年以上前にすでに用いられていた言葉です。子育ての基本、しつけの土台、分母、根幹と言われていました。
1898年(明治31年)に、『通俗食物養成法』の著者、石塚左玄(医師・薬剤師/陸軍の軍医/玄米・食養の元祖)は、「今日、学童を持つ人は、体育も知育も才育もすべて食育にあると認識すべき」と述べています。
食べ物を残さず大事にする。
食べ物は色々な人が一生懸命作ってくれていることを忘れない。
食べ物を理解し必要な栄養を採取する能力を高める。
私も子どもの頃に『ご飯を残すとバチが当たる』と言われていました。
家業が魚屋だったので、特に厳しくされていたと思います。食べ物を売って育ててもらったので…
今でもお米は1粒も残しません。それも食育ですね。
2024年6月13日
やなぎだ