トリアージの行方
こんにちは!白木です (‘ω’)ノ
先日、久しぶりにコード・ブルーを観ました。
コード・ブルーは緊急医療の現場で
ドクターヘリに乗るフライトドクター達の成長と人間模様が描かれたもので
ドラマはシリーズ化される程、人気の作品でしたよね。
日々葛藤しながらも、1分1秒を争う緊迫した現場の中で
懸命に命を救おうとする医師達の姿は非常に胸を打たれるものがありました。
そのコード・ブルーでも描かれていた、トリアージ。
皆さんはご存知ですか?
トリアージとは、救急医療の現場で負傷者の治療や搬送の優先度を判定するもので
負傷者の重症度に合わせて、色のついたタグを貼付。
大規模な事件や事故、自然災害で多数の負傷者が発生した現場では
救命率を向上させる有効な手法とされています。
そのトリアージに関して、法律に基づく免責規定が無いという現状から
免責の法制化を求める声が上がっているようです。
過去には、トリアージによる判断ミスということで訴訟に繋がったケースもあり
もし今後、同様の訴訟があり、判断が不適切という司法的判断が下れば
現場が委縮しかねないという懸念もあるとのことです。
非常に難しい問題ですが、根幹は法制化されるべきか否かという問題ではなく
『遺族の気持ち』にあるように感じます。
日々、救急医療の緊迫した現場で短時間での判断を強いられながらも
より多くの命を救うために懸命に活動をして下さる方を責めることが出来るでしょうか。
しかし、一方で、もし自分の大切な家族が犠牲になってしまったら…。
頭では仕方のないことだと分かっていても
トリアージによる判断が不適切ではなかったのかと疑う自分もいるような気がします。
そして、もし家族が訴訟を起こすと言ったら…。自分はそれを止めることが出来るでしょうか。
でも、
大事な人を失った悲しみがなくなることはないにせよ
その悲しみをさらにえぐるような訴訟は減らせるのではないでしょうか。
私は、救急医療の現場で日々活動されている方々やその環境のことをほとんど知りません。
私と同じような方は多いでしょう。救急医療がどのような状況下で行われているのか
従事者が日々どういった活動や訓練をしているのか、トリアージはどのように判断されるのか。
大切な家族を失った遺族の悲しみや苦しみが消えることはありませんが
そのような救急医療のことを理解することで、疑念や訴訟は減らせるような気がします。